建築、建築家、戦争、有事 — What can ”architecture” do?

2月24日にロシアがウクライナに侵攻して2ヶ月半以上が経過しています。悲しみや怒りなど様々な感情が毎日込み上げている日々が続いています。戦争に限らず、大災害などの、いわゆる有事と呼ばれる事象に遭遇した時に、自分ができることが本当に限られていることをその度に思い知らされ、その無力感に苛まれます。ましてや自分が建築家を普段名乗って活動しているので、できること、しなければならないと思っていることと、現実のギャップがあまりにもありすぎることに苦しささえ覚えるというのが正直なところ。その上で、やはり自分ができることは、自分が無力であること、無知であること、それら無の存在なんだ、ということをまずはしっかり知ること、認識すること、そこから始めることしかないと思い知らされます。そうすると、目の前の与えられた、または、自分でこれをやろうと思ったこと、それらに集中して取り組める、そう信じて、毎日自分にできることを一所懸命に取り組もうと心掛けています。

『日経アーキテクチュア4月28日号』では「戦争と建築」という特集が組まれました。欧州の建築家たちは志高く、自分のやるべきことを信じて進んでいる。その中に建築家 坂 茂 の名前があることは、自分の心にもある種、明かりを灯してくれ、前に進んでいこうという気持ちにさせてくれます。

建築家としてどうあるべきか、建築ってなんなんだろうか、何を日々やっていけばいいのか、深く深く見直していかなければならない、と強く強く心に問いかける日々が続いています。
#NOWAR #戦争反対

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