建築は「年を経る毎に良くなるもの」という考え方を、ご自身自ら地で行く人だったな、と思います。関わる人たちを気持ちよく大きく包み込む人でした。そんな阿部勤さんが亡くなってちょうど1ヶ月が経ちました。昨日、私は新建築を読みそれを知りました。悲しみはあるけれど、でも心のどこかに優しい風が吹いた感じがしました。JIAトーク実行委員会でご一緒させていただいた時の記憶がふわっと蘇ってきました。
阿部さんの著書である『暮らしを楽しむキッチンのつくり方』(阿部勤さん+安立悦子さん)では、皆が集い、料理を生み出し、その場にいる人たちを幸せにするキッチンが生き生きと描かれていて、私もキッチンを設計をする際には何度も何度も読み返しました。
人もキッチンも、その場で沢山触れ合って使い込んでいくことが大事、歳を重ねること、使い込むことはかっこいい事なんだなと思わせてくれる人でした。
心よりお悔やみ申し上げます。
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